北三陸紀行 その弐

お休み2日目。
青の洞窟は午前中の早い時間が良い(色がキレイ)と言ふから、8時に宮古のホテルをチェックアウトし、路線バスにて向かった。浄土ヶ浜ビジターセンターで降り船着き場へ。ふぅ、また山道だわ。脚が痛てーわ。リアスだもんね、海際まで山なのよ。

着けばもう結構観光客がいる。
1500円払い、かっぱえびせんを渡され、ライフジャケットと似合わぬ(てかサイズが合わない)ヘルメットをかぶり、いざ出航!
すると、次から次へとうみねこさんが飛んでくる(ちょこっと怖い…鳥苦手なのよね・笑)。
えびせんは放り投げれば、素早く空中でパクリ!手に持って腕を高々と挙げれば、またパクリと上手にえびせんだけ嘴ではさんで飛び去ってゆく。
船頭さんが何やら案内をしているのだが、うみねこさんが気になって耳に入らない(笑)。

童心に戻っているうちに程なく青の洞窟に着く。
期待どおりの青さ!
次のお船がやって来るので洞窟内には3分もいたかねぇ?もうちょい停泊して欲しかったわ。

残ったえびせんをポリポリしながら、浄土ヶ浜へ移動。徒歩10分もかからない。
とーちゃーく!
龍泉洞もだったけど、浄土ヶ浜も40年ぶりくらいかな…。
すると宮古駅に向かうバスが見えたので、滞在すること10分にてとっとと浜を後にした。

これ田舎旅の鉄則。交通機関はどれも本数少ないからね。
車内で皆さんえびせんを食べてんのが笑える。

宮古駅に戻ればまだ10時前。
帰りは16時ちょい過ぎの山田線に乗ると決めている。
6時間か…どうする?アイフル。
ふと駅前商店街を見やると昨晩も行った蛇の目がもう開いていた。「蛇の目と言ったら海鮮丼!」と友が言ふので、再訪(笑)。
ドドーン!!丼が重いぜ。
北三陸丼2700円なり。こりゃ大満足。

で、観光案内所へ。
「オラは6時間どごさ行ったらいがべ?」ときけば、「浄土ヶ浜はいかがですか?」と。
もう行って来たっつーの…。
そうだ、前日に行った北山崎を海から見るお船のツアーがあったわ!
と思い出し、それについて尋ねてみる。
定員に満たないと出航しないとか、色々あるだろーし。こちらにTELしてみてゎ…とか言うが、目の前に電話があるでせうに問い合わせてくれないのかい?
ちゃっちゃと案内所を出る。

てな訳で自分でTELすれば、サッパ船という漁師の案内で北山崎を回るツアーは強風の為出ないとのこと。ほれみたことか。
♪わたしは愛のサッパ船~とかボケてみようと思ってたのに残念だ(笑)。

おおっと!久慈行きの三鉄がそろそろ出る時間。それを逃せば13時台までない!取り敢えず慌てて飛び乗った。

車内で色々調べてみれば、大きな船でのツアーもあるそうな。そこにTELしてみる。
ところが、通じた途端にトンネル。「もしもし…ザーーー…もしもし…ブチッ…ツーツー」これは縁が無いということねぇ。

ほな、久慈まで行ってみるべか…友人曰く、千草という旨いラーメン屋があるとな。おやつはそこだな。小久慈焼の飯椀も欲しかったし…吉幾三!
てな訳で、宮古から1時間40分三鉄に揺られ久慈到着。

1時間半しか滞在出来ぬ。効率よく回ろうとまたしても観光案内所へ。
ここのおばはんはテキパキしてたわ。わざわざ外まで出て来て通りを指差して色々教えてくれた。
残念ながら千草はお休み。

「おやつにラーメンだと?この豚野郎!」ってことね(笑)。
小久慈焼はゲット!値頃で普段使いにもってこいのお品ばかり。

品の良い店主のおじちゃまと少し語らうと、かの津波もそれは大変だったが、2016年の台風10号による被害がより大変だったとのこと。
そう言えば、岩泉(龍泉洞があるとこ)もそれで大被害があったんだったな。宮古にせよ沿岸各地はみな被災地…心して観光せにゃ!と、今更ながら思ったのである。

小久慈焼のお店を出ると、ポツポツ降ってきやがった。携帯バッテリーもヤバイ。
すると、すぐ近くに無料のお休み処があり、ご自由にどうぞと傘まで置いてある。コンセントも発見!
こりゃ久慈が呼んでたんだわ。
なんとなく「気」も良いところだったので、どこかで茶でもするべか?と思ってたが、帰りの三鉄の時間までそこで過ごすことにした。

 

さて、帰盛。
三鉄にて宮古。宮古から山田線にて盛岡へ。
盛岡と沿岸部を結ぶ貴重な路線だったのだが、今や道路が整備され、宮古盛岡間は1時間に1本バスが走る。よって、山田線利用客は少ない。
原敬首相の時代に国会で「猿でも乗せるのか?」とヤジられたこともあるとかで、山田線の開通は悲願達成ってやつだったのよね。
乗りましょ乗りましょ!

 

閉伊川に沿ってどんどん山深いところを走る。
車両をかするように山吹が咲き乱れ、また線路すれすれに崖だの倒木だの…かなりの難工事だったことでしょう。
かつて茂市駅から岩泉線てのが走っていたが廃線。盛岡の山深いところにある浅岸駅、大志田駅も利用者激減にて廃駅に。
その名残も見たく、終始窓に貼り付く。
中間地点の区界駅。子供の頃に登った兜明神岳が見える。
あとはずーっと下り。スピードもアップ!そうだ、この辺りの駅はスイッチバック式だったわね。と、実は結構「鉄」な私なのだ。
閉伊川(太平洋にそそぐ)に変わって米内川(北上川支流)に沿って走る。兜明神岳辺りが分水嶺なのね。

宮古を出て2時間10分、念願の(笑)北上川鉄橋も渡り盛岡駅へ。
盛岡がすごい都会に見えるわ(笑)。

かくして私の短いゴールデンウィークは終わりにけり。
しかしながら岩手は広いわ。

追記・行く先々で防潮堤、道路、トンネル、橋梁の大規模な工事現場を眼にした。一方、三鉄は宮古、久慈といった主要駅もエレベーター、エスカレーターなし。
ご年配、障がい者、スーツケース族には辛いわ。
復興予算、こうしたところにも使ってほしいな。
人口の少ない岩手、どんどん観光客に来てもらわなくちゃ!