GO TO 県内!!(中編)

只野旅館をチェックアウト。違う宿に泊まっていた釜石の友人が北上まで車で送ると言う。申し訳ないと思いつつ、ちゃっかりそうさせてもらった。途中、平泉に寄り蕎麦をいただく。

「泉そば屋」という店だったが、後から有名店だと知る。道の駅では蓮がバケツで売られていた。先日、古代蓮を見に行ったばかり。蓮に縁があるのね…あの世が近いのかしら(笑)。

わがままを言い、その後私が幼稚園時代を過ごした水沢の住んでいた(と思われる)地域を走ってもらった。
さて、順調に(ここまでは)道を進み北上駅にて別れた。お初の北上線、終点は秋田の横手だ。開業当時は北上駅は黒沢尻駅という名称だったので、横黒線(おうこくせん)と呼ばれていたそうな。
いよいよ乗車!一駅二駅進むうちに田園風景に、そして程なく山の中。
ところが、北上を出る時にポツポツ降ってきた雨が、錦秋湖(西和賀町のダム湖)が見えてきた頃にはどしゃ降り!ほっとゆだ駅に着けば滝のように降っていた。時間があれば駅舎内の温泉に浸かるのもよいなと思っていたが、電車の時間に合わせて目的地湯川温泉行きの乗り合いタクシーが待っているとのことで、スタコラサッタと乗車し、本日の宿「萬鷹(まんたか)旅館」へ向かった。 一本道を上って行くと左右は山。奥羽山脈の中なのね。どこまで乗っても200円という申し訳ない運賃を払い、下車して小走りで宿の引戸を開けると、優しい女将に非接触型の体温計で検温される。ご時世ね。

部屋に案内され、夕食と翌日の朝食は何時にするか?などきかれ、お風呂の説明など…そうか、部屋食なんだな。女将が去った部屋の窓からは山しか見えず、雨の音しか聞こえない。ちゃぶ台の上には急須と茶碗、煎餅におしぼりなどが置かれている。ああ、これが旅館の醍醐味ね!

お風呂は狭いが源泉かけ流し、しかもその日の男性客は私だけということで、常に貸切。虫が入らぬよう網戸が閉まっていたが、この大雨、虫など飛んでこなかろうと、全開にして山見風呂いや雨見風呂かな?
夕食はなんと「すっぽんのフルコース」。実は、東京そして大阪にいた頃、美肌と無駄な精力増強の為、よく食していたのだが、盛岡に来てからはご無沙汰。西和賀がすっぽんの産地と知り、なかでもすっぽん料理で有名なこの宿を選んだのである。
なーんと!グルメ番組の収録で、志村けんさんが来館し、ここのすっぽんを召し上がったのだそうな。

色んなすっぽん料理を食してきたが、卵の味噌漬けだの、精巣だの、湯葉載せだの、脚部の唐揚げだの…10種類は出てきたかな。鍋はシンプルですっぽん以外の具はなし。信楽焼(たぶん)のすっぽん専用の鍋を使っていた。蕎麦にコーヒーゼリーまで出てきて、締めの雑炊を前にリタイヤ、翌日の朝食に回すことに。

旨かったか…って?愚問よ(笑)。

すっかり良い気分で再び湯に浸かった後、天気予報を見れば、山形を中心に豪雨で氾濫の可能性も…。

私が西和賀の山合にいることを知っている友人たちが、心配してメールをくれた。何かあったら(帰りの足に問題が起きたら)連絡せいと。ありがたいね。
ますます大きくなった雨音を枕に不安を感じつつも、いつしか眠りに落ちた。

つづく